◎ラ・ファミリア・ミチョアカーナは1歳~14歳の子供4人を含む14人を誘拐。その中には地元の警察官3人が含まれている。
メキシコ中部メヒコ州の麻薬カルテルが子供4人を含む地元住民14人を誘拐した。警察当局が28日、明らかにした。
それによると、事件はメヒコ州郊外の集落で発生。麻薬組織「ラ・ファミリア・ミチョアカーナ」が報復として住民14人を誘拐したという。
この集落の住民は今月8日、ラ・ファミリア・ミチョアカーナの拠点を急襲、銃撃戦になり、構成員10人を殺害した。この戦闘で住民4人も死亡している。
ラ・ファミリア・ミチョアカーナにウンザリした住民たちは構成員の遺体を切り刻み、ガソリンをかけて燃やしたとされる。
ラ・ファミリア・ミチョアカーナは1歳~14歳の子供4人を含む14人を誘拐。その中には地元の警察官3人が含まれている。
メヒコ州検察は声明で、「陸軍と警察がラ・ファミリア・ミチョアカーナの構成員を追跡している」と明らかにした。
警察によると、ラ・ファミリア・ミチョアカーナは身代金を要求していない。
しかし、一部の地元メディアは関係者の話しとして、「ラ・ファミリア・ミチョアカーナは警察に対し、12月8日の襲撃を指揮したリーダーを差し出せば14人を解放すると要求した」と伝えている。
メキシコはシリアやアフガニスタンなどの紛争地を除いて、世界で最も危険な国のひとつとされ、麻薬戦争の犠牲者は35万~40万人と推定されている。