◎あるX(旧ツイッター)はこう投稿している。「イスラエル・米国連合軍はこの星からハマスを消し去るまで戦い続ける」
イスラエルのガラント(Yoav Gallant)国防相は14日、パレスチナ・ガザ地区におけるハマスとの戦争は数ヶ月に及ぶと述べ、国連総会の人道停戦決議を一蹴した。
ガラント氏は記者団に対し、「最大の同盟国である米国もこの戦いは長期戦になると予測している」と語った。
サリバン(Jake Sullivan)米大統領補佐官は14日、イスラエルの高官らと会談し、ガザ紛争終結に向けたスケジュールについて協議した。
ガラント氏を含むイスラエルの高官はハマスを打ち砕くまで戦いを続けるという決意を繰り返し、「国際社会が何を言おうと知ったことではない」と示唆した。
イスラエルのSNSユーザーも同じ考えのようだ。あるX(旧ツイッター)はこう投稿している。「イスラエル・米国連合軍はこの星からハマスを消し去るまで戦い続ける」
バイデン政権は今週、「イスラエルは国際社会の支持を失っている」「ガザ地区の将来計画を支持しない」と表明。イスラム諸国に配慮する姿勢を見せる一方、イスラエルへの軍事支援を続けている。
これに対しイスラエルは民間の犠牲者が増え続けているにもかかわらず、今世紀最大のガザ軍事作戦を続けると誓った。
パレスチナ自治政府のアッバス(Mahmud Abbas)議長の報道官は14日、「米国はイスラエルともっとしっかり向き合うべきだ」と訴えた。
また報道官はバイデン政権がイスラエルとパレスチナ自治区による協議で紛争を収め、戦後の在り方についても交渉を進めるべきと提案していることについて、「そうすべきだ」と述べた。
しかし、ガラント氏はハマスが10数年にわたってガザに軍事インフラを築いてきたと非難。「それらを破壊するのは容易ではなく、何カ月もかかるだろう」と強調した。
またガラント氏は「厳しい戦いになるだろうが、我々は必ず勝つ。ハマスを消し去るまで戦いは終わらない」と強調した。
パレスチナのシンクタンク「パレスチナ政策調査センター」がガザ地区で最近行った世論調査によると、ハマスの支持率は右肩上がりで上昇する一方、パレスチナ自治政府を支持する人は少なくなっているという。