◎3000人以上の過激派がマリ国境に近い北部の町になだれ込んだ。
2020年2月3日/ブルキナファソとマリの国境付近の難民キャンプ(Getty Images/AFP通信)

ブルキナファソ北部の町を占領しようとしたイスラム過激派の戦闘員数百人が殺害された。国営メディアが28日に報じた。

それによると、軍政は北部地域で大規模な掃討作戦を実施し、イスラム国(ISIS)系組織の戦闘員少なくとも400人を一掃したという。

同国は国際テロ組織アルカイダやISIS系組織の反乱に悩まされている。

国営テレビは28日、3000人以上の過激派がマリ国境に近い北部の町になだれ込んだと報じた。陸軍兵士と民間人が殺害されたか否かは明らかになっていない。

この地域のインターネットは遮断されており、海外メディアの取材も禁じられている。

国際医療支援団体「国境なき医師団」は28日、「激しい銃撃戦に巻き込まれた地元の住民数十人を治療した」と明らかにした。

国連によると、ブルキナの国土の50%は過激派の支配下にある。

一連の戦闘やテロ攻撃で死亡した民間人は数千人と推定されている。被害の全容は明らかになっておらず、調査が進む目途も経っていない。

国連はブルキナを含むサヘル地域の紛争について、この10数年で200万人以上が避難民になったと推定している。

軍政の報道官は国営テレビの取材に対し、「テロリストは軍事基地を含む町全体を占領しようとしたが、我が軍の圧倒的な力に屈し、逃亡した」と語った。「兵士たちはテロリストを少なくとも400人無力化しました...」

米国防総省が管轄するアフリカ戦略研究センターの報告書によると、ブルキナでは昨年1月の1回目のクーデター以来、過激派の攻撃で殺害された市民の数が約3倍に増加したという。

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