◎ヨルダン川西岸ではこの2週間で90人以上のパレスチナ人がイスラエル当局に殺害された。
パレスチナ自治区・ヨルダン川西岸地区でもイスラエル軍による取り締まりが強化され、多くのパレスチナ人が犠牲になっている。
イスラエル当局は10月7日にガザ地区のイスラム組織ハマスとの紛争が始まって以来、ヨルダン川西岸のパレスチナ武装勢力への攻撃も強化してきた。
パレスチナ保健省によると、ヨルダン川西岸ではこの2週間で90人以上のパレスチナ人がイスラエル当局に殺害されたという。
この地域で暮らす多くのパレスチナ人は安全保障問題でイスラエルと協力するアッバス(Mahmud Abbas)議長を指導者と認めていない。
イスラエル軍は今週、ジェニンのモスクを空爆。過激派の戦闘員2人を殺害したと発表した。
先週の空爆では未成年を含む少なくとも13人のパレスチナ人が死亡したと報告されている。
イスラエル軍がヨルダン川西岸を空爆したのは2006年のレバノン侵攻以来とみられる。
イスラエル軍とハマスによる戦闘の死者は6000人近くに達し、今も増え続けている。イスラエル側では1400人以上、ガザでは4300人以上が死亡した。
パレスチナ保健省によると、10月7日以来、91人のパレスチナ人がヨルダン川西岸の取り締まりで死亡したという。
ヨルダン川西岸では反イスラエル集会が連日開催され、一部のデモ隊とイスラエル当局が衝突。数十人が死傷している。
イスラエルはハマスの襲撃直後、ヨルダン川西岸の交差点や検問所を閉鎖した。イスラエル軍によると、10月7日以来、ヨルダン川西岸でハマスのメンバー480人を含む700人以上の過激派を拘束したという。