◎地震は現地時間8日午後11時11分に発生。地震の規模を占めるマグニチュードは6.8。震源地はマラケシュの南西約72キロの地点。震源の深さは18.5キロ。
モロッコの観光地マラケシュなどを襲ったM6.8の地震について、当局は死者数が1000人を超えたと明らかにした。現地メディアが9日に報じた。
それによると、死者の3分の1以上をアルホウズで確認したという。マラケシュ、ワルザザート、アジラル、シシャワ、タルーダントなどでも多くの死傷者が確認されている。
米地質調査所(USGS)によると、地震は現地時間8日午後11時11分に発生。地震の規模を占めるマグニチュードは6.8。震源地はマラケシュの南西約72キロの地点。震源の深さは18.5キロ。
内務省は以前の声明で、死者数820人、負傷者672人で、うち205人が重体と報告していた。
地元メディアは今回の地震を「同国史上最大」と伝えている。
ソーシャルメディアでは被災地の写真や動画が数多く共有されている。SNSユーザーらによると、数えきれないほどの建物が崩壊・損壊しているという。
被害の全容は明らかになっておらず、地元メディアによると、軍・警察・消防・ボランティアが調査に当たっている。
マラケシュの中心部にある有名なミナレット(イスラム教の石造りの塔)も一部損壊し、数人が負傷した。
AP通信は目撃者の話しとして、「数千人がマラケシュの通りや広場に避難し、その多くが路上で寝ている」と伝えている。
アフリカ連合(AU)、周辺国、欧米諸国などがモロッコ政府に支援を提供すると表明した。