◎このグループは今年初め頃から活動を始め、中国本土の市民数百人を騙したとされる。
インドネシア警察は30日、中国当局からの情報提供を受け、国際ロマンス詐欺に関与したとされる中国人88人を逮捕したと発表した。
当局によると、このグループは西部バタム島に拠点を置き、インターネットや電話でロマンス詐欺を働いていたという。
バタム警察の報道官は記者団に対し、「このグループは島内の工業団地にある商業施設と住宅地の店舗に拠点を置いていた」と語った。
88人のうち5人が女。全員中国人で、氏名は明らかにされていない。
インドネシア当局によると、このグループは今年初め頃から活動を始め、中国本土の市民数百人を騙したとされる。被害の全容は明らかになっておらず、警察が捜査を進めている。
バダム警察の報道官は「インドネシア国内に被害者がいるかどうかはまだ分からない」と述べた。
また報道官は必要な手続きを取った後、中国当局の要請に基づき、88人の身柄を中国に送ると強調した。
当局によると、グループの幹部とみられる数人は今年1月、観光ビザを利用して中国からインドネシアにわたり、その後、3カ月間隔でメンバーが現地入りしたという。
中国当局は国内でロマンス詐欺被害が相次いでいることを受け捜査を開始。インドネシアで活動するグループが関与していることを突き止めた。