◎国連の最新の統計によると、今年これまでに陸路と海路でギリシャに到着した移民は約1万5600人。そのうち約1万2000人が海路で到着し、レスボス島には5000人近くが上陸した。
ギリシャ沖で移民船が沈没し、子供4人を含む5人が死亡、数十人が救助された。ギリシャ沿岸警備隊が28日、明らかにした。
それによると、事故はトルコ沿岸に近いレスボス島の北東沖で発生。1隻目の移民船沈没により、子供4人が死亡、18人が救助されたという。亡くなったのは8歳の男児と14歳・8歳・11カ月の女児。
さらに、別の海域で遭難した移民船が沈没し、少なくとも1人が死亡、約30人が救助された。この船には37人が乗船していたとされる。
ギリシャ政府の報道官は声明で、「沿岸警備隊はトルコの領海内で救助活動を行った」と明らかにした。それによると、トルコ当局が救助要請を拒否したため、行動せざるを得なかったという。
生存者はレスボス島の港に運ばれた。地元メディアによると、このうち2人が病院に搬送されたという。
ギリシャは中東・アフリカ・アジアの紛争地から逃れた移民の目的地のひとつであり、年間数万人が船や陸路で亡命を試みている。
国連の最新の統計によると、今年これまでに陸路と海路でギリシャに到着した移民は約1万5600人。そのうち約1万2000人が海路で到着し、レスボス島には5000人近くが上陸した。
これは地中海横断に成功した総数の8分の1に過ぎず、そのほとんど(約11万3000人)がイタリアに到着している。
昨年ギリシャに到着した移民は約1万9000人であった。