◎与党・社会民主党を率いるショルツ氏はリベラルな緑の党と中道右派の自由民主党と連立を組んでいる。
ドイツのショルツ首相(Getty Images/AFP通信)

ドイツのショルツ(OIaf Scholz)首相が子供手当てをめぐる連立政権の内紛を収めようと躍起になっている。

与党・社会民主党を率いるショルツ氏はリベラルな緑の党と中道右派の自由民主党と連立を組んでいる。しかし、緑と自由はしばしば政策で対立し、ショルツ氏の悩みの種になっているようだ。

両党は今年初め、化石燃料を使用する家庭用暖房器具の交換計画をめぐって対立。連立政権の支持率を押し下げた。

緑の党は8月16日の閣議で自由民主党が推進する法人税の引き下げ案を拒絶した。

これは自由民主党議員の多くが懐疑的な見方をしている子供手当ての拡充計画に続くものであり、連立政権の亀裂を拡大させた。

ショルツ氏は地元紙のインタビューの中で、「政府は来週までに子供手当ての詳細を明らかにする」と述べている。

またショルツ氏は「我々は仕事を成し遂げることに注力しており、政府が進める複数の計画についてさらに議論を進めるべきと考えている」と述べた。

内閣はこの2週間で、ショルツ氏が推し進める社会改革の主要部分を承認した。▽ドイツ市民権取得の規則を緩和する計画▽大麻の所持・販売に関する規則を自由化する計画▽トランスジェンダー、インターセックス、ノンバイナリーの人々が性別・名前を変更することを容易にする計画など...

ショルツ氏は29日と30日に首都ベルリン郊外の迎賓館で3党による会合を開く予定である。

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