◎この事故は先月14日に発生。パキスタン、シリア、エジプト、パレスチナの亡命希望者とみられる700~750人もの男性、女性、子供が乗船していた漁船が沈没した。
ギリシャ西部カラマタ沖の移民船沈没事故で亡くなったパキスタン人4人の遺体が本国に移送された。パキスタン当局が21日、明らかにした。
この事故は先月14日に発生。パキスタン、シリア、エジプト、パレスチナの亡命希望者とみられる700~750人もの男性、女性、子供が乗船していた漁船が沈没した。
ギリシャ沿岸警備隊は82人の遺体を収容し、104人を救助。500人以上が今も行方不明のままである。救助された104人のうち12人がパキスタン人であった。
パキスタン外務省の報道官は声明で、「4人の遺体は首都イスラマバードと東部ラホールの空港で遺族に引き渡された」と明らかにした。
また報道官は「パキスタン人の犠牲者はさらに増える見込みである」と述べた。
この事故はパキスタンを驚かせ、遺族や親族は遺体の引き取りを待っている。
中央政府はこの事故を受け、人身売買組織の取り締まりを強化した。パキスタン警察はこれまでに少なくとも17人を逮捕したとしている。
被害者たちは密航費として1人当たり5000~8000ドルを組織に支払っていたとされる。
ギリシャ政府は漁船が国際水域で沈没する前に救助すべきだったと批判を浴びている。ギリシャの沿岸警備隊によると、人々は支援を拒否し、イタリアに向かうと主張したという。