◎地裁は5月、ホームズ受刑者の保釈を求める請願を退け、禁固11年3カ月が確定した。
スタートアップ企業セラノスの創業者エリザベス・ホームズ氏(Getty Images)

スタートアップ企業セラノスの創業者であるエリザベス・ホームズ(Elizabeth Holmes)受刑者が早期釈放に向け、順調に前進しているようだ。現地メディアが11日に報じた。

AP通信によると、連邦刑務所局(Bureau of Prisons)はホームズ受刑者の刑期が2年近く短縮される可能性があると示唆したという。

ホームズ受刑者は名門スタンフォード大学出身のエリートで、一滴の血さえあれば200余りの病気を診断できると主張して巨額の投資金を誘致したが、その後、事業に実体がないことが明らかとなり、有罪判決を受け、5月末にテキサス州の連邦刑務所に収監された。

地裁は5月、ホームズ受刑者の保釈を求める請願を退け、禁固11年3カ月が確定した。

APによると、ホームズ受刑者の態度は刑務所局の規定を満たすものであったという。

同局はホームズ受刑者の出所予定を2032年12月29日に設定しているようだ。

ホームズ受刑者の刑期はまだ変わっていないが、他の受刑者と同様、規則に従えば早期釈放の資格を得ることができる。

地裁はホームズ受刑者に判決を下した際、刑期が約9年に短縮される可能性があると示唆していた。

ホームズ受刑者の元恋人で、セラノスの副社長であったバルワニ(Ramesh Sunny Balwani)受刑者も12件の詐欺と共謀の罪で有罪判決を受け、被害者に4億5200万ドルの損害賠償を支払うよう命じられ、禁固13年の刑に服している。

APによると、バルワニ受刑者の態度も良く、刑期が短縮される可能性があるという。出所予定は2034年4月1日。2年近く短縮されるとみられる。

ホームズ受刑者とバルワニ受刑者はそれぞれ控訴しており、さらなる刑期短縮を求めている。

セラノスの虚偽の主張はシリコンバレーでセンセーションを巻き起こし、投資家から10億ドル近くを集め、一時はセラノスの株式の50%を保有するホームズ受刑者に45億ドルもの富をもたらした。

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