◎同国で洪水は珍しくないものの、今年はそれだけでなく、異常な高温と干ばつにも同時に見舞われている。
中国・中部で豪雨による地滑りが発生し、9人が行方不明になっている。地元当局が9日、明らかにした。
それによると、事故は湖北省の高速道路建設現場で8日に発生。当局は土砂の中から5人を救助し、捜索活動を続けているようだ。
中国中央テレビ(CCTV)によると、北部、中部、南東部の広い範囲で大雨となり、数万人が避難を余儀なくされたという。
同国で洪水は珍しくないものの、今年はそれだけでなく、異常な高温と干ばつにも同時に見舞われている。
各都市は暑さを回避できるクールスポットを市内に設け、市民に熱中症対策を徹底するよう呼びかけている。
北京では今月、9日連続で35度以上の猛暑日を記録した。これは1961年に統計を取り始めて以来初だという。
当局は熱波警報を発令し、都市部での屋外作業を中断するよう促したが、多くの労働者が荷物の配達、住宅建設、清掃作業などに追われた。
CCTVによると、北京ではこの数日で少なくとも2人が熱中症により死亡したという。
9日には歴史的名所である頤和園を案内していたツアーガイドが倒れ、熱中症で死亡したと伝えられている。
浙江省の保健当局は6日、高温により複数人が亡くなったと報告したが、詳細は明らかにしなかった。
猛暑で知られる南西部の大都市・重慶市は数年前から戦前の防空壕をクールスポットに改修し、無料開放している。