◎中国の南西部はほぼ毎年、大雨に見舞われている。
2023年7月4日/中国、重慶市万州区、行方不明者を探す救助隊(Ran Mengjun/Xinhua/AP通信)

中国・南西部の重慶市で大雨による洪水が発生し、少なくとも15人が死亡した。国営メディアが5日に報じた。

中国中央テレビ(CCTV)によると、重慶市の万州区では5日午前の時点で4人が行方不明になっているという。

重慶市の人口は約3100万人。そのほぼ全域が洪水リスクの高いエリアに指定されている。

CCTVによると、重慶市内では10万人以上が避難を余儀なくされたという。新華社通信は南西部の四川省でも洪水により8万5000人以上が避難したと伝えている。

万州区ではボートに乗った救助隊が行方不明者を捜索したり、逃げ遅れた人を救助した。水が引いた地域の住民は掃除に追われた。

中国の南西部はほぼ毎年、大雨に見舞われている。しかし、今年は北部のいくつかの地域でも過去50年で最悪の洪水が発生した。

河南省で2021年に発生した洪水では300人以上が死亡している。その年の7月20日に記録的な豪雨が省都・鄭州を襲い、道路は急流と化し、地下鉄が水没した。

ここ数十年で最も多くの死者を出した洪水は1998年に記録されたものであり、少なくとも4150人が死亡したと報告されている。

一方、北京を含む北部の広い範囲では連日、猛烈な暑さが続いている。北京の6日の最高気温は40度に達すると予想されている。

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