◎死傷者は確認されておらず、州政府・消防・警察が連携して調査に当たっている。
2022年11月21日/インドネシア、西ジャワ州チアンジュールの住宅地、行方不明者を探す救助隊(Rangga Firmansyah/AP通信)

インドネシアのジャワ島でM5.8の強い地震が発生し、いくつかの建物が損壊した。地元当局が30日遅くに明らかにした。

米地質調査所(USGS)によると、地震は30日の現地時間21時57分頃に発生。震源はジョグジャカルタ特別州バントゥル県の南西約84km地点。地震の規模を示すマグニチュードは5.8。震源の深さは86km。

国家防災庁は声明で、「被害の全容は明らかになっておらず、現時点で民家15戸、学校2棟、保健所、役場で被害が報告された」と述べている。

死傷者は確認されておらず、州政府・消防・警察が連携して調査に当たっている。

地元メディアが報じた映像にはジョグジャカルタ特別州、ジャワ州、東ジャワ州などで大きな揺れが数秒続き、住民が慌てて屋外に飛び出すところが映っていた。

一部の自治体は住民に避難を命じたと伝えられている。

インドネシア気象気候地球物理庁の報道官は津波の危険性はないとしながらも、1週間程度は同程度の大きな地震が発生する可能性があると警告した。

ジョグジャカルタで2006年に発生したM6.4の地震では6200人以上が死亡、13万人以上が負傷している。

インドネシアは環太平洋プレートに沿って形成された火山大国であり、多くの火山が活発に活動し、大きな地震が定期的に発生している。北部アチェ州沖で2004年末に発生したM9.1の大地震(スマトラ沖地震)では、12カ国で23万人以上が死亡した。

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