◎インドのモンスーンシーズン(6月~9月)は始まったばかりである。
インド北東部の広い範囲で大雨による洪水が発生し、数万人が避難を余儀なくされた。地元当局が23日に明らかにした。
アッサム州は一部地域に避難指示を出している。予報官によると、大雨は週末まで続く可能性があるという。
同州政府は声明で、「これまでに少なくとも1人の死亡を確認し、州の31地区のうち20地区に避難所を開設した」と述べている。
それによると、1万4000人近くが避難所に退避し、州全体としては50万人近くが洪水の影響を受けた可能性があるという。
同州政府は「大きな被害を受けた地域に優先的に要員を送り、被災者を支援・救助する」としている。
アジア最大の河川のひとつであるブラマプトラ川ではほぼ毎年、洪水が発生している。
ブラマプトラ川はアッサム州を蛇行するように走り、同州内の距離は1280kmにものぼる。
地元メディアによると、アッサム州とシキキム州の数カ所で土石流が発生したという。
隣接するメガラヤ州では土石流がスポーツスタジアムの境界壁を破壊し、そこに駐車されていた車両数台が被害を受けたと伝えられている。
インドのモンスーンシーズン(6月~9月)は始まったばかりである。この雨期は農作物に実りをもたらすが、しばしば甚大な災害を引き起こす。
昨年同時期に同国とバングラデシュで発生した洪水では数十人が死亡。数百人が住まいを失った。