◎ナイジェリアのの北部と中央部では農民と牧畜民の間で土地や水資源をめぐる争いが数十年前から続いている。
ナイジェリア中西部プラトー州で新たな部族間衝突が発生し、少なくとも16人が死亡した。地元当局が22日に明らかにした。
同国の北部と中央部では農民と牧畜民の間で土地や水資源をめぐる争いが数十年前から続いている。
地元当局によると、衝突は同州中心部の2つの地区で20日に確認されたという。
1つ目の地区では農家の自警団員6人が武装集団に殺害され、もう1つでは少なくとも10人が死亡したとされる。この武装集団は牧畜民であるフラニ族の若者で構成されているようだ。
AFP通信はプラトー州議会議員の話しとして、「2地区で14人が死亡したという報告を受けている」と報じた。それによると、多くの民家が焼き払われ、略奪行為も確認されたという。
同州では今年5月以来、フラニ人と地元のベロム人による部族間抗争で200人以上が死亡し、数千人が避難を余儀なくされた。
地元メディアによると、同州の警察と司法は機能不全に陥っており、犯罪の増加に全く対処できていないという。この地域では両部族以外にもイスラム過激派組織やギャングが複数活動している。
ティヌブ(Bola Tinubu)大統領はは前任者同様、市民生活を守るために過激派やギャングを徹底的に取り締まると表明している。