◎事件は25日に発生。スーダン人とみられる暴徒が大使館の駐在員事務所を襲撃し、パソコンや絨毯などを略奪した。
2023年4月22日/スーダン、首都ハルツーム(Marwan Ali/AP通信)

リビア外務省は30日、スーダンの首都ハルツームにある大使館が襲撃、略奪されたと発表した。

同省によると、スーダン軍政は在リビア大使館に対する攻撃と略奪を非難し、関与を否定したという。

同省は声明の中で遺憾の意を表明し、国家間の外交関係を規定するウィーン条約および一連の暴力行為を断固として拒否すると紛争当事者に呼びかけた。

また同省はスーダン国民への連帯を表明し、紛争の即時終結と大使館への攻撃に関与した者を公正な裁判にかけるよう要請した。

同省によると、事件は25日に発生。スーダン人とみられる暴徒が大使館の駐在員事務所を襲撃し、パソコンや絨毯などを略奪したという。

サウジやカタールを含む数カ国がこの事件を非難し、軍政に正義を追求するよう呼びかけている。

リビア大使館によると、同国で生活するリビア国民の避難は今月13日に完了したという。

最初のグループは先月24日にサウジ海軍によってポートスーダンからジェダに避難し、その後は国営航空会社によってリビアに移動した。

軍政と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」は先月中旬からハルツームなどの支配権を巡って争っている。

双方は停戦協定発効以降も各地で戦闘を続けているとみられる。

人権団体「スーダン医師中央委員会」によると、この紛争の犠牲者は1800人を超え、約150万人避難を余儀なくされた。

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