◎この彫刻は20世紀に活躍したイギリスを代表する彫刻家エリック・ギルが制作したもので、1933年に設置された。
英国放送協会(BBC)本社の外壁に設置されている足場に20日、男がよじ登り、物議を醸している彫刻をハンマーで叩いた。
この彫刻は20世紀に活躍したイギリスを代表する彫刻家エリック・ギル(Eric Gill)が制作したもので、1933年に設置された。
ギルの没後に発見された日記には10代の娘2人への性的虐待が詳細に記されていた。
それ以来、BBCにはこの彫刻の撤去を苦情が何百件も寄せられているようだ。
この彫刻が攻撃を受けたのは昨年に続き2回目である。昨年受けた傷の修復作業は現在も続いている。
ロンドン警視庁は声明で「20日早朝に通報を受け、現場に急行した」と述べている。
スパイダーマンのマスクをつけた男は警察官を馬鹿にするようなしぐさを見せていた。BBCによると、男は20日遅くの時点で立てこもりを続けている。
警視庁の報道官によると、男を安全に確保するために専門部隊が配備されたという。男は命綱を付けておらず、無理やり拘束しようとすれば墜落する恐れがある。
BBC本社周辺には規制線が張られた。
スパイダーマンのマスクをつけた男はハンマーとノミのようなもので彫刻を何度も叩いた。BBCによると、対応に当たった警察官の怒鳴り声が何度も聞こえたという。