◎事故は同国南部のモザンビーク国境に近い地区で15日午前に発生した。
アフリカ南部・マラウイの警察当局は17日、国内最大の河川「シーレ川」を渡っていた船がカバと衝突・転覆した事故について、これまでに7人の死亡を確認したと明らかにした。
事故は同国南部のモザンビーク国境に近い地区で15日午前に発生した。
警察によると、捜索隊は17日に6人の遺体を新たに収容したという。その中には10代の少年と少女が含まれていた。
警察の広報担当は地元ラジオ局の取材に対し、「残り17人の捜索を続けている」と語った。
カバは世界で最も危険な陸上生物のひとつである。マラウイでは河川や公園で遊んでいた子供や漁師が襲われている。
カバは縄張り意識が強く、特にメスは非常に攻撃的で、脅威と思われるものから子供を守ろうとする。
統計によると、アフリカ大陸では毎年、少なくとも500人がカバに襲われ死亡しているという。
今回転覆したボートには37人が乗っていたとされ、14人が自力で川岸にたどり着いたり、近くの集落の住民に助けられたりした。