◎個人情報の漏洩・拡散の疑いでフランクフルトにある2人のアパートを家宅捜索した。
ドイツ警察は17日、トルコ系メディアのジャーナリスト2人の自宅を家宅捜索した。
西部ダルムシュタットの地検は声明で、「個人情報の漏洩・拡散の疑いでフランクフルトにある2人のアパートを家宅捜索した」と発表した。
ドイツ通信社(dpa)によると、警察は電子記憶媒体やその他の証拠品を押収したという。2人は逮捕されていない。
当局は2人の身元を明らかにしていない。
トルコ外務省は17日の声明で、「ドイツ警察は正当な理由なくトルコメディア関係者の自宅を家宅捜索した」と批判。「トルコメディアに対する嫌がらせだ」と主張した。
同外務省は米国に拠点を置くトルコ人のイスラム教指導者ギュレン(Fethullah Gulen)師とつながりのあるメンバーがドイツ国内で活動しており、ジャーナリスト2人が標的になったと主張している。
エルドアン政権はギュレン師が2016年のクーデター未遂事件に関与したとして、その関連ネットワークをテロ組織に指定している。
トルコ外務省は駐ドイツ大使を召還し、今回の家宅捜索について説明を求めた。
ドイツ政府はトルコにおける反対派の抑圧と報道の自由が侵害されている現状に何度も懸念を表明している。