◎ベルルスコーニ氏は先月5日、肺の感染症でミラノの病院に入院し、その後、まれなタイプの血液がんである慢性骨髄単球性白血病を患っていることが明らかになった。
イタリアのベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)元首相が6日、1カ月前に入院して以来、初めて公の場で発言した。
ベルルスコーニ氏は自身が率いる中道右派「フォルツァ・イタリア(FI)」の集会でビデオ演説し、スタンディングオベーションを受けた。
テレビ界の大物であるベルルスコーニ氏は先月5日、肺の感染症でミラノの病院に入院し、その後、まれなタイプの血液がんである慢性骨髄単球性白血病を患っていることが明らかになった。
ベルルスコーニ氏はイタリアとEUの国旗が掲げられた病室で演説し、「入院以来初めてジャケットを着用した」と明らかにした。
またベルルスコーニ氏は党員に対し、メローニ(Giorgia Meloni)首相率いる極右「イタリアの同胞」の政策を支持すると強調した。
さらに、「FIは政権に必要不可欠な要石であり、給与税の引き下げなど、これまでの功績を誇りに思う」と述べた。
FIはサルビーニ(Matteo Salvini)書記長率いる極右「同盟」などと共にメローニ連立政権に参加。ベルルスコーニ氏は上院に議席を持つが、閣僚ポストはない。