◎グアテマラは台湾と公式の外交関係を結ぶ数少ない国のひとつである。
グアテマラのジャマテイ(Alejandro Giammattei)大統領は25日、台湾を公式訪問し、立法院(国会)で演説した。
グアテマラは台湾と公式の外交関係を結ぶ数少ない国のひとつである。
ジャマティ氏は演説の中で国際社会に対し、台湾の主権と領土保存に向けた努力を明確に支持するよう訴えた。
またジャマティ氏は台湾との「揺るぎない友好」を表明した。
中国は独立国家の台湾を自国の領土と主張し、台湾を外交的に承認することを内政干渉と見なし、報復措置を取ってきた。
台湾はアフリカ、中南米、南太平洋の国々への援助を推進することで支援を集め、中国の覇権主義に対抗しようとしている。
ジャマティ氏は今回の訪台について、「台湾に対するグアテマラの確固たる支持、台湾の主権と領土保全に向けた努力への支持、そして外国の侵略への反対を示すものである」と説明した。
バチカン市国を除く欧米諸国は台湾と公式の外交関係を結んでいないが、軍需品を含む広範な貿易取引を推進している。
米国は台湾に自衛手段を提供する「台湾関係法」に基づき、台湾と緊密な関係を構築し、強力な兵器を販売してきた。
台湾の蔡英文(Tsai Ing-wen)総統は今月、グアテマラとベリーズを訪問。グアテマラでは台湾の寄付で建設された農村部の病院を視察した。
中米ホンジュラスは先月、ホンジュラスとの外交関係を断絶した。同国の中部には中国企業が出資する3億ドル規模の水力発電ダムが建設される予定だ。