◎アフガンでは2021年8月の政変以来、IS-K(イスラム国ホラサン)によるテロ攻撃が相次いでいる。
2023年1月11日/アフガニスタン、首都カブールの外務省前(Getty Images/AFP通信)

アフガニスタン当局は27日、首都カブールの外務省付近で自爆テロが発生し、少なくとも6人が死亡、数人が負傷したと発表した。

同省付近で自爆テロが発生したのは今年2回目。

地元メディアによると、犯行声明を出した組織は今のところ確認されていないという。

カブール警察の報道官は声明で、「タリバンの治安部隊は自爆テロ犯を庁舎近くの交差点で発見した」と述べている。

それによると、容疑者はタリバンの戦闘員に呼び止められると自爆し、近くにいた市民が巻き込まれたという。タリバンの戦闘員3人も負傷した。

NGOが運営するカブールの医療機関は子供を含む負傷者12人を受け入れ、2人の死亡を確認したと報告している。

1月中旬に外務省前で発生した自爆テロでは少なくとも5人が死亡、数人が負傷した。事件後、イスラム国(ISIS)系組織のひとつであるIS-K(イスラム国ホラサン)が犯行声明を出した。

アフガンでは2021年8月の政変以来、IS-Kによるテロ攻撃が相次いでいる。この組織はシーア派の少数民族だけでなくタリバンの戦闘員にも攻撃を仕掛けている。

外務省庁舎は大統領府に続く道のひとつにあり、多くの検問所が設置され、タリバンの戦闘員が周辺を定期的にパトロールしている。

IS-Kは1月初めにカブールの内務省庁舎近くで発生した自爆テロと、昨年12月中旬にカブールの中国系ホテルで発生した襲撃事件にも関与したとされる。

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