◎デモ隊は共産党の弾圧ではなく、市東部の埋め立て計画に抗議した。
香港市内で26日、約3年ぶりとなる抗議デモが行われ、100人ほどが参加した。
香港当局は2020年に施行された国家安全維持法に基づき、主催者に厳しい条件を提示したうえで、デモを許可した。
現地メディアによると、デモは警察の厳しい監視下で行われたという。
参加できるのはわずか100人。それ以上の参加は認められず、参加者は番号札の着用を義務付けられ、横断幕や看板は事前に検査された。
デモ隊は共産党の弾圧ではなく、市東部の埋め立て計画に抗議した。
AFP通信によると、メディアとデモ参加者は接近を禁じられたという。
デモ隊は埋め立て計画に反対するスローガンの唱和を許可された。
AFPの取材に応じたデモ参加者は警察との取り決めを「馬鹿げている」と批判。警察の監視下にある抗議デモを「恥ずべきパレード」と断じた。
別の参加者は「当局の許可証は脅迫に等しい」と批判した。
2020年に施行された国家安全維持法は民主派勢力を叩きのめし、独立系メディアを打ちのめし、子供向けの本まで取り締まり、共産党を批判するデモを禁じた。