◎中南米の亡命希望者の大半が米国への移住を希望し、南部のテキサス州やフロリダ州を目指す。
米テキサス州警察は26日、ユバルディで列車の貨物室に閉じ込められた移民17人を発見し、このうち2人が死亡、12人が体調不良を訴え医療機関に搬送されたと発表した。
ABCニュースによると、17人の内訳は男性15人、女性2人。亡くなった2人はホンジュラス出身だという。
警察は午後4時前(現地時間)に第三者から通報を受け現場に急行した。通報者はユバルディ市内の駅に入った列車内から異音がすると通報した。
その後、国境警備隊が駅から数キロ離れた地点で列車を止め、車内をチェックした。
ユバルディ警察はSNSに声明を投稿。入院した12人の命に別条はないとしている。
州公安局が事件を捜査している。人身売買組織が関与しているかどうかは不明だ。
国土安全保障省のマヨルカス(Alejandro Mayorkas)長官は26日、現場で対応に当たった警察官と国境警備隊員に謝意を示し、犠牲者に哀悼の意を表した。
マヨルカス氏は中南米の亡命希望者が急増していることを念頭に置き、「危険な旅に出る移民の悲劇的な事件がまた起きたことを知り、心を痛めている」と述べた。
中南米の亡命希望者の大半が米国への移住を希望し、南部のテキサス州やフロリダ州を目指す。