◎オブラドール氏は記者団に対し、「メキシコには米国に存在する以上の民主主義がある」と語った。
メキシコのオブラドール(Andrés Manuel López Obrador)大統領は28日、「メキシコは米国より民主的」という認識を示した。
オブラドール氏は最近承認した選挙制度改革を米政府から批判され、反撃した。
この改革は選挙管理委員会や関係機関の予算を削減するものである。
米国務省のプライス(Ned Price)報道官は27日、「米政府はメキシコの主権を尊重する」と強調したが、オブラドール氏は怒って反撃した。
オブラドール氏は記者団に対し、「メキシコには米国に存在する以上の民主主義がある」と語った。
またオブラドール氏は、「米国がこの問題について議論を望むのであれば、喜んで応じる」と強気で言った。「我が国には米国よりもっと自由な民主主義があることを証明できます」
プライス氏は28日、オブラドール氏の強気発言に応えた。「今日、メキシコでは、メキシコの活気ある民主主義を示す選挙制度と司法の独立に関する選挙改革について大きな議論が行われています」
「我々はメキシコの主権を尊重します。メキシコは十分な資源を持ち、独立した選挙制度と司法の独立が健全な民主主義を支えていると考えています」
メキシコ上院は先週、地方選挙事務所の予算を削減し、投票所を運営・監督する市民に対する訓練を縮小する計画を承認した。これにより、選挙費用の報告を怠った候補者に対する制裁も縮小されることとなった。
オブラドール氏はこの改革が民主主義を脅かすという批判を否定し、「批判する者はエリート主義者である」と反撃した。
オブラドール氏は選挙関連の予算を低中所得者層の支援などに使うべきと提案している。