◎事故の詳細はまだ明らかになっていないが、SNSには「別の列車に追突された」「後ろから突き上げるような衝撃が来た」などと言ったコメントが多数寄せられている。
メキシコ当局は7日、首都メキシコシティの地下鉄で列車と別の列車が衝突した事故について、これまでに1人の死亡を確認し、57人が負傷したと発表した。
シェインバウム(Claudia Sheinbaum)市長はツイッターに声明を投稿。事故は首都圏の地下鉄3号線の駅と駅の間で発生したと報告したが、それ以上の詳細は明らかにしていない。
シャインバウム氏によると、女性1人が死亡、少なくとも57人が負傷し、負傷者は市内の7つの医療機関に搬送されたという。
また車掌と乗客4人が一時的に車内に閉じ込められたと伝えられている。
地元メディアによると、この車掌と乗客4人は重体。
事故現場付近には陸軍の兵士、警察官、消防隊員が押し寄せ、負傷者の救護などに当たった。
AP通信の取材に応じた乗客の男性は、「最後尾の車両ではなく、後ろから2両目に乗ったおかげで助かった」と語った。
事故の詳細はまだ明らかになっていないが、SNSには「別の列車に追突された」「後ろから突き上げるような衝撃が来た」などと言ったコメントが多数寄せられている。
別の男性はAPに、「衝突後、列車は停電し、煙が流れ込んできて窒息しそうだった」と語った。
この男性は左腕と肩を負傷し、医療処置を受けた。男性によると、線路に降りるのに30分ほどかかったという。
オブラドール(Andrés Manuel López Obrador)大統領はツイッターに声明を投稿し、「連邦政府は市当局に必要な支援を提供している」と報告した。
メキシコシティで地下鉄事故が発生したのは2年ぶり。
2021年5月の高架崩落事故では26人が死亡、100人近くが負傷した。調査の結果、高架の崩落は建設過程における不具合が原因であることが分かり、元職員10人が業務上過失致死傷罪などで起訴された。
メキシコシティの地下鉄の路線長は226.5km。195の駅を有し、1日あたりの利用者は約460万人。