◎ナイジェリアはアフリカ最大の原油輸出国である。
ナイジェリアの違法製油所(Getty Images)

ナイジェリア海軍は16日、領海内を無許可で航行していた外国船1隻を拿捕し、外国人27人を逮捕したと明らかにした。

AP通信によると、この船にはナイジェリアで採掘されたとみられる原油が積まれていたという。原油の輸出には特別な許可が必要。

海軍の報道官はAPの取材に対し、「外国人たちは裁判所の命令に基づき、拘束されている」と説明した。

また逮捕された27人の一部は「許可なく原油の輸出を試みた罪」で起訴された。

地元メディアによると、27人の国籍はインド、スリランカ、ポーランドなど。

ナイジェリアの領海内では過去にも原油の密売に関与したとみられる外国人が逮捕されている。この問題に詳しい専門家によると、外国人は地元住民と共謀していることが多いという。

政府の統計によると、同国では原油の盗掘が横行しており、1日あたり推定47万バレルもの原油を失っているとのこと。

当局は原油の盗掘と違法製油所を厳しく取り締まっている。

今年8月にはマーシャル諸島で登録された300万バレルの積載能力を持つ船舶がナイジェリア領海内に許可なく侵入した。

当局によると、この船の船長は現地で操業する許可を得ていないことを認めたが、その後、海軍の船と一緒に港に向かうよう要請を受けると、島国サントメ・プリンシペの海域に逃亡したという。

ナイジェリアはアフリカ最大の原油輸出国だが、今年の生産量は盗掘と違法製油所の影響で大幅に減少し、8月の生産量は日量118万バレルまで低下。7月の生産量はアンゴラを下回った。

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