◎容疑者はユダヤ人やLGBTQ+(性的少数者)への憎悪に満ちた人種差別的な文書をツイッターに投稿し、事件に関する書き込みを行っていた。
スロバキアの警察当局は13日、首都ブラチスラバで市民2人を射殺した容疑者の遺体を発見したと発表した。
容疑者は12日夜、ブラチスラバのダウンタウンにあるLGBTQ+(性的少数者)に人気のバー近くで男性2人を射殺、女性1人に重傷を負わせた。
報道によると、死亡した2人のうち1人は学生だったという。
警察は容疑者の遺体を発見したと報告したが、それ以上の詳細は明らかにしていない。容疑者の身元と動機も不明だ。
チャプトバ(Zuzana Caputova)大統領は13日の声明で、「憎悪犯罪の可能性がある」と示唆した。
チャプトバ氏は犠牲者に哀悼の意を表し、「スロバキアは憎しみと悪を克服しなければならない」と国民に呼びかけた。
またチャプトバ氏は議会議員に対し、少数派について話す時は言葉を選ぶよう促した。連立与党の一部の議員はLGBTQ+に対する差別的な発言で批判を浴びている。
政府報道官は13日の会見で、「容疑者は少数派が集まる場所を襲撃した可能性がある」と述べ、事件を非難した。「このような少数派に対する攻撃や過激なデモは容認できず、決して受け入れられません...」
地元メディアによると、容疑者はユダヤ人やLGBTQ+への憎悪に満ちた人種差別的な文書をツイッターに投稿し、事件に関する書き込みを行っていたという。同アカウントは13日に凍結された。