◎この粉は封筒に収められ、職員とみられる1人が接触した。
ブリュッセルの消防当局は30日、EUの執行機関である欧州委員会本部ビルで「不審な白い粉」が見つかったと報告した。
報道によると、この粉は封筒に収められ、職員とみられる1人が接触したという。
防護服を着た消防隊が現場に駆け付け周辺を封鎖、封筒を確保した。
AP通信は当局者の話を引用し、「粉に触れたのは1人だけで、粉は軍の研究所に送られた」と報じている。
この人物の身元は明らかにされていないが、消防によると体調に変化はみられず、検査で否定的な結果もでなかったため、ビルでシャワーを浴びて帰宅するよう求められたという。
ブリュッセル警察も現場で対応に当たったが、詳細は明らかにせず、声明も発表していない。
報道によると、封筒は欧州委員会のフォンデアライエン(Ursula von der Leyen)委員長のオフィスがある13階で発見されたという。
欧州委員会のマメール(Eric Mamer)報道官は声明で、「全フロアの職員が避難を余儀なくされた」と報告した。
専門家はバイオテロの可能性もあると指摘している。報道によると、現時点で体調不良を訴えたり、異常を報告した人は確認できていないという。