◎スタージョン首相の政策は6日に就任したトラス(Liz Truss)新英首相の方針と重なる。
スコットランド、首都エディンバラ郊外の民家(Getty Images)

スコットランド政府は6日、イギリスのエネルギー危機に対応する取り組みの一環として、家賃の値上げを一定期間禁じる緊急法案を提出すると発表した。

スタージョン(Nicola Sturgeon)首相は記者会見で、「この法案はエネルギー価格の高騰で家賃の支払いに苦しんでいる人々を保護するだろう」と語った。

法案が可決されれば、民間と公共の賃借物件の家賃は少なくとも来年3月まで据え置かれることになる。

スタージョン氏はこの法案を「家賃凍結法」と呼び、「ロシアの侵略戦争がもたらしたエネルギー危機から国民を守る」と誓った。

またステージョン氏は電気・ガス料金が高騰していることに言及し、「家賃を抑えなければ、多くの国民が立ち退きを迫られる可能性がある」と警告した。「スコットランド政府にエネルギー料金の高騰を止める力はありませんが、家賃の値上げを抑えることはできますし、そうするつもりです...」

BBCニュースによると、この法案は速やかに可決される見込み。これにより、スコットランドの貸出人は少なくとも2023年3月まで家賃を上げられなくなり、同期間中、鉄道運賃も据え置かれる予定だ。

スタージョン氏の政策は6日に就任したトラス(Liz Truss)新英首相の方針と重なる。

トラス氏はジョンソン(Boris Johnson)前首相から経済問題を引き継ぎ、電気・ガス料金の高騰に速やかに対応するよう迫られている。

トラス氏は就任後ただちにエネルギー危機に対処する計画を公表するとしたが、詳細はまだ明らかにしていない。

スコットランド政府はエリザベス女王(Queen Elizabeth II)に自治権を与えられているが、予算を含む財政政策の大部分はイギリス政府の決定に依存している。

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