◎マリン首相はコカイン、アンフェタミン、大麻、オピオイドの使用有無を確認できる尿検査を受けた。
フィンランド首相府は22日、マリン(Sanna Marin)首相の薬物検査結果が陰性であったと発表した。
マリン氏は個人宅のパーティーに参加した動画がSNSで拡散したことを受け、19日に薬物検査を受けたと報告していた。
流出した動画にはフィンランドの著名な歌手を含む数人とマリン氏がパーティーを満喫する姿が映っていた。
政府は22日の声明で薬物は検出されず、検査費用は首相が自己負担したと発表した。
AFP通信は政府当局者の話を引用し、「首相はコカイン、アンフェタミン、大麻、オピオイドの使用有無を確認できる尿検査を受けた」と報じている。
マリン氏はアルコールの摂取を認めたうえで、違法薬物を使ったことは一度もないと明言していた。
野党はマリン氏を批判し、ある政治家は薬物検査を受けるよう要求した。あるSNSユーザーは「ロシアがいつ侵攻してくるか分からない状況で個人パーティーに参加すべきでない」と投稿している。
先週の記者会見でも「パーティー中に緊急事態が発生したらどうするつもりだったのか?」という質問が寄せられた。
一方、女性活動家グループはマリン氏を擁護し、ある活動家はアフガンのタリバンを引き合いに出し、こうツイートした。「フィンランドの男たちはタリバンのように女性は外出せず家事だけしてろ、と言いたいようです」
2019年2月にフィンランド史上最年少の首相となったマリン氏はパーティー好きを公言しており、音楽フェスティバルにも積極的に参加している。
昨年12月には専用電話を持たずに午前4時までクラブで過ごし、その後の調査でコロナ陽性者と接触していたことが判明、謝罪した。
独紙ビルドは今月、マリン氏を世界で最もクールな首相と評した。