◎カナル・グランデ(大運河)を疾走するサーファーの動画はソーシャルメディアで拡散し、多くの怒りを引き起こした。
水の都ベネチア(Getty Images)

イタリアの地方政府は17日、水の都ベネチアの運河を猛スピードで疾走したサーファー2人に激怒し、目撃者に情報提供を呼びかけた。

カナル・グランデ(大運河)を疾走するサーファーの動画はソーシャルメディアで拡散し、多くの怒りを引き起こした。2人はフォイルサーフィンを行っていた。

ベネチアのブルニャーロ(Luigi Brugnaro)市長はツイッターに声明と動画を投稿。2人を罰するよう呼びかけ、2人の発見に協力した人に夕食を提供すると約束した。

国営イタリア放送協会(RAI)によると、2人はまもなく逮捕され、罰金を科されたという。

フォイルサーフィンはボードにハイドロフォイルというアタッチメントを取り付けて行うサーフィンの一種である。

カナル・グランデではサーフィンだけでなく、ボートやカヌーなどの水上スポーツもすべて禁止されている。

しかし、サーファーと思われる2人は水の都を気持ちよさそうに疾走し、どこかへ走り去った。

ソーシャルメディアで共有された動画には、ボートに乗った見物人が見守る中、フォイルサーフィンで疾走する2人の姿が映っている。このうちの1人は海に飛び込む前に携帯電話で写真を撮影していた。

サーファーの動画が拡散した後、ブルニャーロ市長は「2人は街を馬鹿にしている」と憤慨し、容疑者を特定するために市民に協力を呼びかけ、夕食を無料で提供すると表明した。

またブルニャーロ氏は2人を「威張った愚か者」と呼んだ。

RAIなどによると、警察は速やかに捜査を開始し、2人を逮捕したようだ。ブルニャーロ氏は2人の身元が判明したとツイートしているが、夕食を無料提供するかどうかには言及しなかった。

2人は2万5000ユーロ(約340万円)相当のボードを没収され、さらに、運河の船舶を危険にさらしたとして罰金を科され、ベネチアから追放された。

RAIによると、2人は複数の罪で起訴される予定だという。

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