◎ミサイルは現地時間15時50分頃に着弾した。
2022年6月27日/ウクライナ、中部クレメンチュクの商業施設(Viacheslav Priadko/AP通信)

ウクライナ政府は27日、南部クレメンチュクの商業施設がロシア軍のミサイル攻撃を受け、少なくとも16人が死亡、60人近くが負傷したと発表した。

ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領はSNSの投稿で、ミサイルは現地時間15時50分頃に着弾したと述べている。クレメンチュクはウクライナの管理下に置かれている。

ドイツで首脳会議を行っているG7首脳は共同声明でこの攻撃を「戦争犯罪」と糾弾した。

ウクライナ政府によると、少なくとも59人が病院に搬送され、犠牲者数はさらに増える可能性があるという。

ウクライナ公共放送は商業施設外にいた市民もミサイル攻撃に巻き込まれ、数人が死亡したと伝えている。

ルーニン(Dmytro Lunin)州知事はテレグラムの投稿で攻撃を「人類に対する犯罪」と糾弾した。「これは人類に対する犯罪、民間人を狙った非常なテロ行為であり、人道に対する罪、戦争犯罪に他ならない...」

ウクライナ政府によると、57の部隊が消火活動に当たっている。

ロイター通信は警察筋の話を引用し、「商業施設内には行方不明者がいるとみられる」と報じた。ゼレンスキー氏も施設内には当時1000人以上がいたと述べている。

ゼレンスキー氏はテレグラムの投稿で「商業施設に戦略的価値はなく、ロシア軍は軍事施設のみ空爆していると主張しながら、民間人を狙って闇雲にミサイルを発射している」と非難した。

ゼレンスキー氏はこの攻撃を「欧州の歴史上、最も大胆なテロ行為」と呼んだ。

ウクライナ空軍によると、商業施設に着弾したミサイルはロシア軍の長距離爆撃機が発射したものだという。

事件を目撃した男性はAP通信の取材に対し、「轟音と同時に建物の破片が飛び散った」と説明した。「ロシア軍はクレメンチュクの郊外を攻撃していましたが、中心部にミサイルを撃ち込んだのは初めてです...」

G7首脳は共同声明でこの攻撃を強く非難し、「クライナへの財政的、人道的、軍事的支援を必要な限り継続する」と発表した。

ロシアはこの攻撃に関する声明を発表していない。

クレメンチュクがミサイル攻撃を受けたのは初めてではない。ウクライナ公共放送によると、4月に1回、2週間前にも近郊の製油所が攻撃を受けたという。

ロシア軍は東部ルハンシク州で攻勢を強めつつ、各地にミサイルを撃ち込んでいるとみられる。

ルハンシク州のガイダイ(Sergiy Gaiday)知事は27日、ロシア軍の占領下に置かれたセベロドネツクの対岸都市リシチャンスクで市民8人が死亡、21人が負傷したと報告した。

ガイダイ氏によると、死傷した29人は水を汲んでいたという。リシチャンスクはルハンシク州でウクライナの管理下にある最後の主要都市である。

2022年6月27日/ウクライナ、ミサイル攻撃を受けた中部クレメンチュクの商業施設(Ukrainian State Emergency Service)
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