◎マクドナルドは3月、ウクライナ侵攻を受け、ロシアの直営店事業を停止した。
2022年6月12日/ロシア、首都モスクワ、フクースナ・イ・トーチカ(おいしい、以上)の従業員(Dmitry Serebryakov/AP通信)

ロシアの元マクロナルドは12日、新マクドナルドとして営業を再開した。

新マクドナルドの店名は「フクースナ・イ・トーチカ(Vkusno i tochka)」に決まった。日本語で「おいしい、以上」の意味。

マクドナルドは3月、ウクライナ侵攻を受け、ロシアの直営店事業を停止した。一部のフランチャイズ店は営業を継続したが、おなじみのロゴはすべて撤去されている。

撤退から2カ月後、マクドナルドはロシアから完全撤退することを決め、シベリアでフランチャイズ店を運営していた実業家のゴボル(Alexander Govor)氏に直営店850店舗を売却した。

首都モスクワ中心部のプーシキン広場の1号店がオープンする数時間前、ゴボル氏は新マクドナルドの店名を発表した。

新しいロゴはマクドナルドのゴールデンアーチを連想させる。

現地メディアによると、モスクワの15店舗が12日に営業を再開する予定。今月末までに200店舗の再開を目指すとしている。

事業の売却額は明らかにされていないが、ゴボル氏はマクドナルドが雇用していた従業員約6万2000人との契約を維持することに合意している。

プーキシン広場の1号店に集まった人々は見慣れないロゴを受け入れ、使い慣れたタッチスクリーンでメニューを注文した。カウンターには見慣れたポロシャツの定員がいる。

SNSには新マクドナルドの営業再開を祝う投稿が相次いで寄せられた。
「ビッグマックを食べに行こう」
「私のビックマックはどこ?」
「ビックマックは売ってますか?」

1号店のオープンを記念するイベントに出席したゴボル氏は記者団に対し、「ここは歴史的な場所、つまりマクドナルドの旗艦店なのです」と語った。「間違いありません。ここは私たちの旗艦店なのです」

現地メディアによると、コカコーラの在庫には限りがあるため、新たな炭酸飲料が導入される予定だという。

2022年6月12日/ロシア、首都モスクワ、フクースナ・イ・トーチカ(おいしい、以上)1号店の店内(Dmitry Serebryakov/AP通信)
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