◎ソーシャルメディアには芝生の上にひざまずく男たちの写真や動画が複数共有されている。
2022年6月11日/アイダホ州コーダレーン、逮捕された白人至上主義者たち(The Daily Beast/Twitter)

アイダホ州の警察は11日、市内で暴動を企てた白人至上主義者グループ「パトリオットフロント(Patriot Front)」の構成員31人を逮捕したと発表した。

現地メディアによると、このグループのトラックには暴動用装備が積まれていたという。装備の詳細は明らかにされていない。

コーダレーン市警のホワイト(Lee White)署長は記者団に対し、「このグループは市内で暴動を起こすつもりだった」と語った。

ホワイト氏によると、地元住民がマスクと盾を着用した男たちがトラックに乗り込むところを目撃し、警察に通報したという。

警察はグループのトラックを特定し、31人を現行犯逮捕した。

ホワイト氏は「車内から暴動用装備、発煙弾、盾、すね当てを回収した」と説明した。

AP通信によると、グループの車はノース・アイダホ・プライド・アライアンス(North Idaho Pride Alliance)というグループが開催していたイベント会場近くに停車していたという。

ホワイト氏は逮捕された31人について、「ワシントンDC、オレゴン州、テキサス州、ユタ州、コロラド州など、11州からアイダホ州に集まってきた」と述べた。アイダホ州出身者は1人だけだった。

ソーシャルメディアには芝生の上にひざまずく男たちの写真や動画が複数共有されている。

地元紙コーダレーンプレスは警察筋のコメントを引用し、「この31人は平和的なイベントに参加するために来たわけではない」と報じている。

パトリオットフロントは2017年8月にバージニア州シャロッツビルで開催された極右集会「ユナイト・ザ・ライト・ラリー(Unite the Right rally)」後に結成されたヘイトグループである。

この極右集会には白人至上主義者、ネオナチ、オルタナ右翼などが参加し、死者も出ている。

ヘイトグループを追跡する人権団体の南部貧困法律センターによると、パトリオットフロントのマニフェストのひとつは米国に白人民族国家を形成することだという。

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