◎男性4人、女性4人、女児1人が死亡した。
カメルーン政府は7日、国軍の兵士が北西部の集落で子供を含む市民9人を殺害したと発表した。
国防省によると、4人の兵士は村内で行方不明になった仲間を探していたところ、数人の村人に村から出ていくよう命じられたという。
同省は、「兵士たちは自己防衛のため武器を使用した」と述べている。「村人が非協力的であったとしても、銃器の使用が過剰防衛であることは明らかである...」
この銃撃で男性4人、女性4人、女児1人が死亡。1歳の男児が軽症を負い、病院に搬送された。
カメルーンでは分離主義勢力の暴力が蔓延し、各地で戦闘が発生。民間人の虐殺や虐待が多数報告されている。権利団体は軍と警察の取り締まりに不満を表明している。
北西部地域(英語圏)で活動する分離主義勢力はその他のフランス語圏地域から疎外されていると主張し、2016年から国軍と戦っている。
地元メディアや権利団体によると、英語圏の生活環境はフランス語圏より劣悪で、学校教育はうまく機能せず、インターネットも定期的に遮断されるという。
この紛争により、北西部地域の住民100万人近くが隣国ナイジェリアに避難している。死者は3000人以上と伝えられている。
昨年10月には検問所で車に発砲し5歳の少女を殺害した憲兵が暴徒にリンチされた。その1カ月後、別の憲兵が8歳の少女を殺害した。
国防省によると、村内で銃を乱射した兵士4人は逮捕されたという。政府は犠牲者の遺族に哀悼の意を表した。