◎気候変動の話題はロシアのウクライナ侵攻で影が薄くなっている。
スウェーデンの首都ストックホルムで3日、さらなる気候変動対策を訴える数百人規模の集会が開催された。
デモを主催したのは同国の環境活動家グレタ・トゥンベリ（Greta Thunberg）さんの呼びかけで誕生したフライデー・フォー・フューチャー。
グレタさんも手作りの看板を持参し、デモに参加した。
デモ隊はストックホルムで開催中の国際環境会議「ストックホルム＋50」の無策を厳しく批判した。
ストックホルムの環境研究所で働く女性は地元メディアのインタビューの中で、「私たちには時間がないのです」と訴えた。「私たちは50年前にストックホルムで開催された最初の環境会議を誇りに思っていますが、それ以来、温室効果ガスの排出量は増加の一途をたどっています。形だけの会議に意味はないのです」
デモ隊はオーデンプランから中心部に向かってスローガンを叫びながら行進した。
中心部の広場では多くの環境活動家が世界の気候変動対策に懸念を表明し、指導者たちにさらなる行動を呼びかけた。
気候変動の話題はロシアのウクライナ侵攻で影が薄くなっている。環境活動家たちは主要先進国が石油と天然ガスの確保に躍起になっていることを批判した。
