◎17人は事故現場近くを航行していた2隻のタグボートに救助された。
インドネシア当局は29日、スラウェシ州のマカッサル海峡でフェリーが沈没したと発表した。
州当局によると、乗客乗員42人のうち17人が救助されたという。レスキュー隊は25人の行方を捜している。
フェリーは同州の州都マカッサルからパンケップ県の離島に向かっていたと伝えられている。正確な沈没時刻は明らかにされていないが、地元メディアは政府当局者のコメントを引用し、「フェリーは悪天候により28日に沈没した」と報じている。
州当局によると、17人は事故現場近くを航行していた2隻のタグボートに救助されたという。
レスキュー隊はフェリーが沈没したとされる地点に救助艇を派遣し、行方不明者の捜索を続けている。報道によると、地元の漁師もレスキュー隊と協力して捜索活動にあたっているという。
世界最大の群島国家であるインドネシアはフェリーを主要な交通手段のひとつとしているが、安全管理が行き届いておらず、事故が多発している。
2018年に北スマトラ州の火口湖で発生した沈没事故では167人が死亡した。
1999年2月には定員超過のフェリーが沈没し、300人以上が死亡。救助されたのはわずか20人だった。