◎このイベントは毎年この時期に開催される慈善活動のひとつで、主催者はペンテコステ派教会。
ナイジェリアの警察当局は28日、南部リバーズ州ポートハーコートで開催されたチャリティーイベント中に群衆事故が発生し、少なくとも31人が死亡したと発表した。
同州警察の報道官によると、イベントで配布される食料を目当てに集まった数百人が会場入り口ゲートを突き破り、大混乱を引き起こしたという。
報道官は記者団に対し、「事故は28日未明に発生した」と語った。「何人かが焦って動き出した結果、群衆はドミノのように崩れ、少なくとも31人が圧死しました...」
報道官によると、警察は現場周辺を封鎖し、イベントの管理者などから話を聞いているという。
このイベントは毎年この時期に開催される慈善活動のひとつで、主催者はペンテコステ派教会。生活困窮者に希望を与えることを目的としている。
報道官は少なくとも7人が集中治療室で処置を受けていると説明した。負傷者の数は明らかにされていないが、一部のメディアは数十人が病院に搬送されたと伝えている。
事故を目撃した男性はアルジャジーラの取材に対し、「ものすごい数の人が一斉に倒れ、叫び声が上がった」と語った。
地元メディアによると、ポートハーコートでは2020年12月にも人権団体のチャリティーイベントで群衆事故が発生し、少なくとも8人が死亡したという。
SNSには事故に巻き込まれた人々がおしくらまんじゅう状態で避難する写真や動画が共有されている。あるツイッターユーザーは現場で応急処置を受ける負傷者の様子を投稿した。
ナイジェリアで群衆事故は珍しくなく、北部ボルノ州でも昨年、援助機関の食料配給中に少なくとも7人が踏み殺されている。報道によると、人々は7人が下敷きになっていることに気づかず、食料を奪い合った。
リバーズ州を含む南部は同国の中で特に貧しい地域のひとつで、多くの住民が失業と貧困に悩まされている。
リバーズ州で今年4月に発生した違法製油所の爆発事故では100人以上が死亡した。