◎ケニアのケニヤッタ大統領は昨年9月、干ばつを国家災害と宣言した。
国連は13日、ケニアの市民約350万人が極度の干ばつに見舞われ、飢餓状態に陥っていると警告した。
ケニアのケニヤッタ(Uhuru Kenyatta)大統領は昨年9月、干ばつを国家災害と宣言した。
国連人道問題調整事務所(OCHA)のグリフィス(Martin Griffiths)事務次長は13日、北部トゥルカナ地方を訪問した際の状況を説明し、国際社会にさらなる支援を呼びかけた。
グリフィス氏によると、トゥルカナ地方は4期連続で雨期を逃し、大地は干からび、家畜は死に、作物は全く育たないという。「世界が別の問題に関心を向けていることを私たちは理解しています...」
「トゥルカナは世界と雨に見捨てられました。住民は4回連続で雨期を逃し、今年も雨は降らないのではないかと恐れています。今日、私たちと話してくれた家族はすべてを失いました。彼らは売れないほうきを作って食料を得ようとしています。子供たちは6km先の水汲み場で不衛生な水を汲み、自宅に運んでいます...」
世界食糧計画(WFP)によると、ケニア、エチオピア、ソマリアでは干ばつ、穀物価格の高騰、紛争などの影響で推定1300万人が深刻な飢餓に直面する恐れがあるという。
干ばつがさらに悪化すれば、その数は2000万人に達する可能性があるとされる。この3カ国以外のアフリカ諸国も穀物や燃料価格の高騰に悩まされており、インフレがさらに進めば人口の大多数を占める貧困層の生活はさらに厳しくなると予想されている。
Imagine having to choose between feeding your child or sending them to school.
— Martin Griffiths (@UNReliefChief) May 12, 2022
Communities I met in Turkana County, #Kenya today, are facing these impossible choices every day due to drought in the #HornOfAfrica.
We must help them. pic.twitter.com/SDqXEUZnMd