◎抗議者たちは複数の反対派グループの呼びかけに応じ、首都ハルツームの通りを行進した。
2022年5月12日/スーダン、首都ハルツームの抗議デモ(Getty Images/AFP通信)

スーダンの首都ハルツームで12日、軍事政権の支配に抗議する数千人規模のデモが約1カ月ぶりに行われた。

抗議者たちは複数の反対派グループの呼びかけに応じ、ハルツームの通りを行進した。

地元メディアによると、反対派グループはラマダン期間中の大規模抗議を控えていたという。

昨年10月から必ずデモに参加しているというハルツーム在住の男性はアフリカニュースの取材に対し、「私たちは軍民合同政府から軍指導部を追い出し、虐殺に関与した将軍が裁判にかけられるまでデモをやめません」と語った。

別の男性は、「スーダンは崩壊しかけている」と訴えた。「軍はスーダンを正義も自由も平和もない国に戻しました...」

軍を率いるブルハン(Abdel Fattah al-Burhan)将軍は昨年10月の軍事クーデターで政権を奪取し、紆余曲折の末、主権評議会を発足させた。

デモ隊や人権団体は、治安部隊が抗議の取り締まりに実弾や催涙ガス弾を使っているとして非難している。

現地で活動している人権団体によると、4月末の時点でデモに関与した80人以上が牢屋に入れられ、その多くが拷問を受けているという。

軍と民間組織はスーダンを30年にわたった支配した独裁者オマル・バシル(Omar al-Bashir)を2019年の無血クーデターで追放し、その後、軍民合同政府「ソブリン評議会」を発足させたが、民主主義を確立する努力はブルハン将軍のクーデターで崩壊した。

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