◎食糧危機の主な原因は干ばつ、洪水、マリ北部紛争を含む様々な地域紛争、コロナウイルス、そしてロシア・ウクライナ戦争。
2016年6月11日/マリ共和国(Getty Images/AFP通信)

11の主要国際機関は今週、西アフリカ諸国が過去10年で最悪の食糧危機に見舞われていると警告した。

国際団体オックスファム・インターナショナルの報告書によると、西アフリカで生活する約2,700万人が飢餓状態にあり、国際社会が今年の6月までに何も行動を起こさなければ、その数は3,800万人に増加する可能性が高いという。

オックスファムの西・中央アフリカ地域ディレクターであるシディ氏は報告書の中で、「飢餓に苦しんでいる人の数は昨年同時期より40%多く、10年前の4倍に達した」と述べている。

食糧危機の主な原因は干ばつ、洪水、マリ北部紛争を含む様々な地域紛争、コロナウイルス、そしてロシア・ウクライナ戦争である。

オックスファムは西アフリカの12カ国のうち6カ国で活動しており、それらの国々にウクライナとロシアの小麦を輸入していた。

シディ氏は報告書の中で、「ウクライナとロシアの小麦が輸入できなくなった結果、6カ国の食料は不足し、小麦だけでなく他の食料価格も高騰し、貧しい人々は食料を確保できなくなった」と述べている。

この警告はEU、サヘル及び西アフリカ協力政策、食料危機に対するグローバルネットワークによる「サヘルとチャド湖における食料・栄養危機に関するバーチャル会議」に先立ちに発表された。

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