◎イスラム国は2019年に崩壊したが、関連グループは今も世界各地で活動している。
シリアの国営メディアは6日、中部の高速道路を走行していた軍用バスが武装勢力の襲撃を受け、将校を含む兵士13人が死亡したと報じた。
国営通信社SANAによると、武装勢力は様々な武器を使用したという。負傷した兵士18人は病院に搬送されたと伝えられているが詳細は分かっておらず、犯行声明も今のところ出ていない。
シリア当局は2019年以降も南部や中部で活動するイスラム国(ISIS)グループやその他のジハード組織と対峙している。
ISISは2019年に崩壊したが、関連グループは今も世界各地で活動している。
イギリスに本拠を置くシリア人権監視団は6日、「中部パルミラ砂漠のIS細胞が軍用バスを攻撃し、兵士15人を殺害、18人を負傷させた」と発表した。SANAは13人が死亡したと報じている。
またシリア人権監視団は、負傷した兵士のほとんどが重傷であり、死者数はさらに増える可能性があると述べている。
ジハード組織はシリアの砂漠地帯で活発に活動しており、SANAによると、今年死亡した兵士(民兵含む)は60人を超えた。
シリア内戦の犠牲者は45万~50万人に達し、数百万人が難民になったと推定されている。終結の見通しは全く立っていない。
ISISの指導者アブイブラヒム・ハシミ・クラシは先月初旬、米軍特殊部隊による夜間襲撃作戦中に自爆した。