◎少なくとも2つの州でカルテルの戦闘員と思われる男たちが暴れ始めた。
2020年7月1日/メキシコ、中部グアナフアト州の州兵(Getty Images/AFP通信)

メキシコ政府は10日、西部ハリスコ州で麻薬カルテルの幹部を複数逮捕したと発表した。

現地メディアによると、少なくとも2つの州でカルテルの戦闘員と思われる男たちが暴れ始めたという。

オブラドール(Andres Manuel Lopez Obrador)大統領は10日、「兵士たちは2つのカルテル会合に踏み込み、ボスを含む罪人たちを取り締まった」と声明を発表した。

取り締まりは9日に決行されたとみられる。政府報道官は逮捕者とカルテルの情報を明らかにしていないが、ハリスコ州は国内№2の麻薬カルテル「ハリスコ新世代(Jalisco New Generation)」の本拠地である。

警察当局は10日の声明で、ハリスコ州と中部グアナフアト州で銃撃戦や放火が確認されたと報告した。

ソーシャルメディアでは男たちが駐車している車やバスを燃やしている動画が共有された。あるツイッターユーザーは焼け落ちたコンビニの写真を投稿している。

カルテルは逮捕された幹部の移送を阻止するために混乱を起こすことがしばしばある。

オブラドール氏は2つの州に部隊を配備し、「カルテル戦闘員をひとり残らず逮捕する」と強調した。

ハリスコ州知事の報道官によると、今のところ負傷者は確認されていないという。

ハリスコ新世代のリーダーであるエル・メンチョ(El Mencho)ことオセゲラ(Nemesio Oseguera)容疑者は米国とメキシコ政府が探し求めている最重要指名手配犯のひとりである。

報道によると、オセゲラは逮捕されて模様。

ハリスコ新生代は2009年に誕生した比較的新しい麻薬カルテルだが、数年で国内№2に成長し、№1のシナロアカルテル(Sinaloa Cartel)や他の武装勢力と凄惨な戦いを繰り広げている。

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