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米農務省、メキシコ産牛の輸入再開を拡大、スクリューワーム対策と牛肉価格抑制が焦点

スクリューワームは、ハエの幼虫が牛などの傷口に入り込み、組織を食い荒らす寄生虫だ。
メキシコの牧場(Getty Images)

米農務省(USDA)は20日、家畜に寄生する害虫「スクリューワーム(新世界ラセンウジバエ)」の侵入を防ぐため停止していたメキシコ産牛の輸入について、米国内の2カ所の国境検問所で再開する計画を発表した。ニューメキシコ州コロンバスでは10月26日、アリゾナ州ノガレスでは条件が整えば11月30日に再開する予定だ。

スクリューワームは、ハエの幼虫が牛などの傷口に入り込み、組織を食い荒らす寄生虫だ。感染が進めば家畜が死ぬ恐れがあり、米国は感染拡大を防ぐため、2025年にメキシコ産牛の輸入を停止した。

しかし、輸入停止は米国内の牛の供給不足を深刻化させ、牛ひき肉の価格が今年、過去最高水準に達する一因となった。11月の中間選挙を前に、食料品価格の高騰はトランプ政権にとって重要課題となっている。

農務省は段階的な輸入再開を進めており、アリゾナ州ダグラスでは8月、ニューメキシコ州サンタテレサでは9月に家畜取引を再開した。サンタテレサでは10月26日にメキシコ産馬の輸入も再開する予定だ。

一方、スクリューワームの感染リスクは依然として残る。農務省によると、米国内では6月以降、スクリューワームの感染例が56件確認された。輸入再開によって牛の供給が改善し、食肉価格の上昇圧力が和らぐ可能性がある一方、感染拡大への警戒も続いている。

米国とメキシコは感染拡大を抑えるための対策や検疫体制の強化を進めてきた。米国は輸入再開を通じて畜産業の供給網を回復させるとともに、家計を圧迫する食料価格の抑制を目指す。ただし、今後の輸入拡大は感染状況や防疫措置の有効性に左右される見通しだ。

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