米農務省、ニューメキシコ州の家畜輸入港を来週再開へ、スクリューワーム対策で段階的に
スクリューワームは家畜などの傷口に幼虫が寄生し、組織を食い荒らす害虫で、畜産業に大きな被害を与える可能性がある。
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米農務省(USDA)はメキシコとの家畜貿易をめぐり、ニューメキシコ州の国境検問所を来週にも再開する準備を進めている。ロリンズ(Brooke Rollins)農務長官が16日、メイン州ポートランドで開かれた全米州農務局協会の会議で明らかにした。対象の港は「スクリューワーム(新世界ラセンウジバエ)」の侵入・拡大への懸念から閉鎖されていた。
スクリューワームは家畜などの傷口に幼虫が寄生し、組織を食い荒らす害虫で、畜産業に大きな被害を与える可能性がある。米国では感染拡大への警戒から、メキシコとの家畜の越境取引を段階的に停止してきた。今回のニューメキシコ州の港の再開は、その規制を段階的に緩和する動きの一環となる。
USDAは8月下旬、アリゾナ州ダグラスの国境港からメキシコとの家畜取引を段階的に再開した。ロリンズ氏によると、ダグラスでは再開から20日以上にわたり取引を継続中で、感染リスクを管理しながら国境を越えた家畜取引を運用できることが確認されたという。
一方、感染リスクがなくなったわけではない。USDAによると、南部テキサス州内で最近、スクリューワームの感染例が2件確認された。感染したのは馬と犬だった。ロリンズ氏は、新たな脅威が確認された場合には再び取引を停止する方針を示しており、国境港の再開後も監視を継続する考えだ。
米国とメキシコの家畜貿易では、国境閉鎖が長期化すれば牛などの流通に影響し、畜産農家や食肉関連産業に負担が及ぶ。今回の再開は感染症対策と畜産物流の維持を両立させる試みで、今後は感染状況を踏まえながら、ほかの国境港についても取引再開が進むかが焦点となる。
