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国連専門家、ニカラグア政府が拘束中の8人の死亡に責任と報告

国連は当局による拉致や拘束中の死亡をめぐる問題について、政府に説明責任と独立した調査を求めている。
2018年9月5日/ニカラグアのオルテガ大統領(左)と妻のムリジョ副大統領(Getty Images/AFP通信)

ニカラグア政府が2018年以降、拘束中だった少なくとも8人の死亡に責任があるとする報告書を、国連の「ニカラグア人権専門家グループ」が9月22日に公表した。報告書は、オルテガ政権による反対派への弾圧や民主制度の解体が進む中、拘束者の健康管理や死亡後の調査にも重大な問題があると指摘している。

報告書で詳しく取り上げられたのが、先住民ミスキートの指導者ブルックリン・リベラ(Brooklyn Rivera、73歳)氏の死亡だ。リベラ氏は32カ月にわたって拘束され、その間、家族との接触がほとんどない状態が続いた後、今年5月に死亡した。

ニカラグア政府は死因について、新型コロナウイルスの合併症であると説明した。しかし、政府が死亡前に公表していた情報にはコロナに関する説明がなく、米国の人権団体「「Physicians for Human Rights(PHR:人権のための医師団)」は政府の説明について、医学的に整合しないと指摘した。またPHRは、確認された感染症の時期や病原体の状況から、拘束中または入院中に感染した可能性があるとの評価を示した。

国連専門家はリベラ氏の死亡について、独立した調査や司法解剖が行われていないため、政府の説明を独自に検証できないとしている。また、遺体を家族に引き渡し、ミスキートの伝統に沿った埋葬を可能にするよう政府に求めた。

報告書はリベラ氏以外にも、オルテガ(Daniel Ortega)大統領の兄弟、与党・サンディニスタ民族解放戦線(FSLN)の元幹部、人権派弁護士らの拘束中の死亡を取り上げ、医療上の対応に問題があったと指摘した。

さらに国連専門家は、2018年以降に少なくとも161人が行方不明になったと記録し、そのうち所在が確認されていない29人について情報を公開するよう求めた。政治的な理由で拘束されている人々の釈放も要求している。

ニカラグア政府は報告書の内容についてコメントしていない。国連は当局による拉致や拘束中の死亡をめぐる問題について、政府に説明責任と独立した調査を求めている。

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