メキシコ、米国からの輸入拡大へ、USMCA見直しで貿易赤字削減を要求
シェインバウム氏は定例会見で、米国が「貿易赤字を減らすことを求めている」と説明した。
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メキシコのシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は21日、USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)の見直しをめぐり、メキシコが米国からの輸入を増やし、他国からの輸入を減らす方針を示した。米国側が貿易赤字の削減を求めていることを踏まえた対応で、北米域内の貿易構造にも影響する可能性がある。
シェインバウム氏は定例会見で、米国が「貿易赤字を減らすことを求めている」と説明した。メキシコ政府は米国から購入する製品を増やす一方、北米以外の国からの輸入を抑えることで、米国との貿易関係を調整する考えだ。
USMCAは2020年に発効し、米国、メキシコ、カナダの3カ国間の貿易を規定している。協定には6年ごとの見直しが盛り込まれており、2026年はその重要な節目に当たる。今回の協議では、関税だけでなく、原産地規則や域外からの部品・製品の流入なども焦点となっている。
メキシコにとって米国は最大の貿易相手国であり、製造業を中心に両国のサプライチェーンは深く結び付いている。自動車や電子機器などでは、米国向け輸出を前提としてメキシコ国内で生産する企業が多く、輸入先の変更は企業の調達戦略にも影響を及ぼす可能性がある。
一方、メキシコ政府は米国からの輸入拡大だけでなく、自国の経済的利益や主権を維持することも重視している。シェインバウム氏は18日、トランプ(Donald Trump)米大統領との協議について、主権と相互尊重、メキシコにとって何が最善かという枠組みの中で合意を目指していると説明していた。
USMCA見直しをめぐる米墨協議では、米国側の貿易赤字削減要求と、メキシコ側が求める関税負担の軽減などをどう調整するかが今後の焦点となる。
メキシコが米国製品の購入を増やす方針を具体化できるか、またその結果として両国の貿易収支や北米の生産網がどう変化するかが注目される。
