メキシコ、公立学校でスマホを原則禁止へ、11月から小中高で新ルール
政府は今回の措置について、子どもや若者の権利を守り、精神的な健康や学習、発達を支えるとともに、集中力や人との交流、学校内のコミュニティーを強化する狙いがあると説明している。
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メキシコ政府は、公立学校での携帯電話やタブレット端末の利用を制限する新ルールを導入する。11月3日から公立教育制度を対象に実施され、小学校と中学校では授業時間だけでなく、登校から下校までの時間帯を通じて携帯端末の使用が制限される。子どもたちのスクリーン利用が学習や日常生活に及ぼす影響への懸念が背景にある。
シェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は22日、州の教育当局が新たなルールについて合意に達したと明らかにした。対象となるのは公立の小中学校で、携帯電話だけでなくタブレット端末も規制される。具体的な運用については、教育当局が定めることになる。
一方、高校については全面禁止ではなく、各校が利用に関するルールを設定する。教育目的で端末を使用する場合などを想定し、安全かつ責任ある利用を確保することが求められる。また、大学については、倫理や批判的思考に基づく「デジタル市民性」を身につけるため、責任ある端末利用を促すことが奨励される。
政府は今回の措置について、子どもや若者の権利を守り、精神的な健康や学習、発達を支えるとともに、集中力や人との交流、学校内のコミュニティーを強化する狙いがあると説明している。教育省のデルガド(Mario Martín Delgado Carrillo)長官は、新ルールをこうした目的に向けた重要な一歩と位置付けた。
学校におけるスマホ規制は世界的な広がりを見せている。各国政府は授業中の集中力低下だけでなく、子どもによるSNS利用や長時間のスクリーン利用をめぐる問題への対応を進めている。オーストラリアでは2025年に16歳未満を対象としたSNS規制が導入され、同様の措置を検討・導入する国が増えている。
メキシコの新制度も、単純に端末を遠ざけるだけでなく、学校教育の中で子どもたちにデジタル機器をどう使わせるかという課題を含んでいる。11月の施行後、各校での具体的な運用や教育現場への影響が注目される。
