◎カルテルは自分たちの支配地域に監視カメラや検問所を設置する。
メキシコ、警察の特殊部隊と陸軍兵士(Getty Images)

メキシコ当局は27日、北西部ソノラ州の米国境の町で電柱や電灯に設置された麻薬カルテルの監視カメラ24台を撤去・押収したと明らかにした。

地元メディアによると、カメラが設置されていたのは米アリゾナ州と国境を接するサンルイスリオコロラド。この町は複数の麻薬カルテルやギャングが数年前から支配権を争っているという。

ソノラ州検察は声明で、「これは陸軍や警察の動きを察知するために設置されたものであり、オンラインでカルテル戦闘員に現地の状況を送信していた」と述べた。

陸軍はカメラと関連装置を撤去し、その一部を公開。一般的なポーチ型カメラであった。それらは3つの異なるエリアに設置され、ヤシの木に取り付けられているものもあった。

サンルイスリオコロラドは米国人が安価な処方箋や歯科治療を受けに行く国境の町としてよく知られている。しかし、この町は近年、カルテル抗争の部隊のひとつになっていた。

カルテルは自分たちの支配地域に監視カメラや検問所を設置する。

北東部タマウリパス州では2015年、米テキサス州と国境を接する町の入り口に少なくとも39台の監視カメラが設置されていることが分かり、すべて撤去された。

このカメラは電柱から電線と電話線ケーブルを引き込み、ワイヤレスまたは商用プロバイダーの回線を通じて操作することができた。

他にも陸軍基地や海兵隊基地周辺、司法長官や州警察の事務所、ショッピングセンター、幹線道路などに設置されていたことがあった。

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